教育目標について

1 プログラムの概要

 フレックス大学院は,博士課程前期・後期一貫した大学院教育プログラムであり,優秀な学生をグローバルな視点をもちながら主体的に活躍する実践的なリーダーへと導くものである。このために,グローバルリーダー人材に必要な2つの資質である『創造性』と『主体性』を修得するための教育を行う。

2 教育目標

 本プログラムは,幅広い領域において「実践的グローバルリーダー」として活躍する上で必要な,以下の2つの資質(『創造性』及び『主体性』)を兼ね備えた人材を育成することを目標とする。

Ⅰ 創造性

新たな研究領域を開拓し、複眼的な思考を起点としながら価値創成・学理探究を実践することができる『創造性』の修得のため,以下の2つの能力を養成する。

Ⅰ-1 複眼的思考力・価値創成力

一つの事象を俯瞰的,かつ,複数の視点から捉え,客観的な評価を行うことができる能力を獲得した上で,新たな価値を提案できる。

Ⅰ-2 高度な実践力

深い専門的知識及び幅広い異分野の知識を併せて修得すると共に,それらの知識を融合させて運用する手法を会得することによって,新たな研究領域の創造に向けた取り組みを実践することができる。

 主体性

幅広い領域にわたりグローバルな視点から主体的に活躍することができる『主体性』の修得のため,以下の能力及び意識を高める。

Ⅱ-1 グローバル・企画・コミュニケーション力

グローバルな視点を持ちながらチームのマネジメントなどにおいてリーダーシップをとるために必要な企画力・提案力・コミュニケーション力を発揮できる。

Ⅱ-2 高い問題意識と未来志向の使命感

現在の,あるいは,将来起こりうる社会問題に対して関心を持ち,その背景・要因を把握して、問題の解決方法を提案できる。

3 教育方針(カリキュラム・ポリシー)

本プログラムでは,所属する専攻で行われる専門性を修得する教育に加えて,以下の方針に従って教育を実施する。

【教育方法】

  • 主分野に加えて広い関連知識を修得できるように,主・副分野制度により,自らが設定した副分野の講義科目・演習科目を履修させる教育を行う。
  • 教育目標に掲げる2つの資質(『創造性』及び『主体性』)を修得できるように,プログラムが指定する授業科目を履修させる教育を行う。

4 アドミッション・ポリシー

本プログラムでは,以下の人材を求める。

  • 産学官にわたり,グローバルに活躍する実践的なリーダーを目指す人

5 プログラムの特色

  • 主・副分野制度により,複数の分野の科目履修を求められる。
  • 実践力の養成のために,実習科目の履修を求められる。
  • 博士課程5年一貫教育プログラムであり,博士後期課程進学試験とプログラム進級試験に合格すると共に,及び博士前期課程修了要件を満たすことで,3年次に進級することができる。
  • 3~5年次に在学する学生が本プログラムを修了するには,各自の主分野での博士論文の審査及び最終試験,並びに本プログラム独自のEPE(End-of-Program Examination:フレックス大学院プログラム修了試験)に合格することが求められる。このことにより,専門性に加えて,『創造性』と『主体性』の2つの資質を獲得したことが保証される。